実は日本中に溢れている遺伝子組み換え食品!知らない人が多すぎます。

こんにちは。

食品開発者のYotaです。

今回は遺伝子組み換え食品が意外と溢れている件について話します。

遺伝子組み換え作物が普及し始めたのは1996年、現在が2019なのでおよそ20年前からになります。

日本では遺伝子組み換え作物の栽培は開始されていないものの今後、食糧難が予想される世界を考えると開始される可能性はゼロと言えない状態です。

目次

実は日本中に溢れている遺伝子組み換え食品!知らない人が多すぎます。

実のところ日本人が世界一、「遺伝子組み換え食品」をとっています。

ショックを受けた人多いのではないでしょうか。

食料自給率が低い日本は輸入に頼るしかないので「遺伝子組み換え食品」が身の回りに溢れているのです。

そんな印象を持っていない方がほとんどだと思います。

実際、牛肉や豚肉、鶏肉の餌になっている肥料の大半が遺伝子組み換え肥料です。

また、私たちの生活には欠かせない「牛乳」は乳牛から取れるわけですがその乳牛が食べている餌もほとんどが遺伝子組み換え肥料になっています。

そうなると、乳製品類はその影響を受けていると言えそうです。

遺伝子組み換え作物には、脳神経系や免疫系、内分泌系に悪影響を与える「農薬」が大量に用いられます。

なぜ害虫や環境の変化に強い「遺伝子組み換え作物」に農薬をする必要があるのかと言うと作物の栽培の際に周りに生える雑草などを駆除するために用います。

しかしながら耐性をつけた雑草が現れ始めており年々、農薬の量が増えているそうです。農薬に耐性がある作物といえど私たちはそんな大量に農薬を浴びた作物を肥料として食べた畜肉や生産物を摂取しているのです。

農薬の中でも除草剤の健康被害が多く「遺伝子組み換え作物」の8割に多量に残留されているそうです。

実は「遺伝子組み換え作物」が大量に生産されるアメリカでは問題に取り上げられています。

調査によると子供の尿や母親の母乳から異常な量の除草剤が検出されたそうです。

「遺伝子組み換え作物」は安全性が高いと言われていますが、こういった背景をみると色んな面で安全性に不安がありそうです。

そもそも遺伝子組み換えって何?

遺伝子組み換えとは自然界になかったものを新たに産み出す技術で、ある生物に特定の性質を持たせるためにその性質を持つ他の生物の遺伝子を加えた新しい生物を作ることです。

例えば寒さによる作物がダメになるのを防ぐために寒さに強い「ヒラメ」から寒さに強い遺伝子を取り出し、その作物の遺伝子に加えます。

そうすることで寒さで枯れることなく良い状態のまま収穫できるということです。

詳しい作り方はどうなっているかと言うと全く違うものに遺伝子を移動させるために「微生物」を使って遺伝子を移動させさています。

この「遺伝子」ですが現在よく用いられるものが「アグロバクテリウム」という植物の根っこなどに腫瘍を作る土壌細菌です。

こういった微生物、遺伝子を切断、接着させる酵素を用いて遺伝子組み換えは行われています。

遺伝子組み換え作物の種類

現在、遺伝子組み換え作物は安全性が認められているものだけが流通していいことが認められており、こちらになります。

・大豆

・とうもろこし

・綿

・菜種

・てんさい

・アルファルファ

・パパイヤ

・ズッキーニ

・かぼちゃ

・ナス

・ジャガイモ

・りんご

作物以外でも鮭など数種類あるそうですが今後技術が向上するにつれて種類も増えていくでしょう。

ちなみに現在、日本で流通しているものは大豆、とうもろこし、綿、菜種の4種類になります。

遺伝子組み換え作物のメリットとは

「遺伝子組み換え」と聞くだけですごく気分が悪くなったり、悪いイメージを持つ方多いと思います。

私自身もそういった思いなのですが世界的に「遺伝子組み換え作物」の割合は年々増加しているのです。

        (遺伝子組み換え農作物の現状について 農林水産省より参照) 

少し前のデータですが年々の遺伝子組み換え作物の割合が増加傾向を表しています。

遺伝子組み換え作物の利点をあげるとこちらが主に挙げられます。

・害虫、病気に強く、生産性が上がる

・大量に一定のクオリティーの作物を栽培できる

近年、温暖化により環境の変化が著しいです。

これを読んでいる方もなんとなく気が付いているかと思いますが私たちは体感的にそういった変化を感じ対策をとりますが、その場所に根をはり、動くことができない作物はその影響をもろに受けます。

環境の変化、災害による作物の不作が価格の上昇に繋がり私たちの生活に影響を与えています。

今後、さらに環境の変化が著しくなることが予想されているので、食べられなくなる作物も増えていくでしょう。

また、人口増加も「遺伝子組み換え」を加速させる原因の1つです。

私が子供の頃、2005年頃には世界人口は約64億人でした。

ですが現在2019年には世界人口は76億人と急スピードで増えています。

今後もこの現象は続くと予測され2050年ごろには100億を超えるだろうと言われています。

人口が増えるということはそれだけ食料が必要になっていきます。

そのため「遺伝子組み換え作物」のような環境の悪影響に強く効率よく生産できる作物に目が向けられているのです。

「遺伝子組み換え」食品の見分け方

スーパーなどで買い物をする際に商品の原材料表示を見て「遺伝子組み換えでない」と表示されているのを見たことあると思います。

2015年4月から施工した食品表示法では「遺伝子組み換え作物」を使用したものに関して表示の義務があり使用していないものには記入しない又は「遺伝子組み換えでない」と任意で表示できるようになっています。

ですが、この法令は曖昧な箇所があり実は大豆やとうもろこし関係の狭い範囲のみの表示義務で残り物のに関しては表示の対象から外されています。

また「食用油」、「醤油」は加工中に遺伝子やタンパク質のほぼ壊されてしまうので表示から外されています。

つまり醤油や食用油など購入するときに「遺伝子組み換えでない」と表示がなければ「遺伝子組み換えである」可能性があるのです。

なんともわかりにくいですが。

では、国が表示義務を定めている大豆、とうもろこし製品を紹介したいと思います。

大豆製品

豆腐、油揚げ類、凍豆腐、おから、ゆば、納豆、豆乳類、味噌、大豆煮豆、大豆缶詰(瓶詰)、きな粉大豆炒り豆 など大豆を主な原料としているもの、又は枝豆、大豆もやしを主な原料にするもの

とうもろこし食品

コーンスターチ、ポップコーン、コーンスナック菓子、冷凍とうもろこし、とうもろこし缶詰(瓶詰)、コーンフラワー(胚乳の粉)を主な原料にするもの

コーングリッツ(とうもろこしを挽いて作られた穀粒)を主な原料とするものなど とうもろこしを主な原料とするもの

まとめ

今後、流通する「遺伝子組み換え作物」はどんどん増え、もっと私たちの身近になると感じました。

ナタネ、大豆、コーン油などの油は「遺伝子組み換え」の可能性が高く、普段使う方が多いのでそれ以外のオリーブオイル、ごま油、米油などを優先的に選ぶのも良い方法です。

「遺伝子組み換え」自体は安全性が高く、現状大きな被害はないそうですが普及し始めたばかりの技術なので長期的に見て本当に安全なのか個人的には不安です。

長期的な安全性や作物の残留農薬問題を解決することができればコストダウンを可能にした「遺伝子組み換え作物」は消費者にとってメリットのある1つの選択肢になるのではないでしょうか。

今回は以上になります。 最後まで読んで頂きありがとう御座います。

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この記事を書いた人

ダイエット食品やレトルト食品などの開発経験、調理師としてレストランやホテルで働いた経験などをもとに独自目線で世の中の気になる情報を調査しています。

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