食物繊維が便秘を悪化させる?噂の真相や便秘解消の流れを解説!

「便秘」を改善したい時に真っ先に「食物繊維」が頭に浮かぶ方、多いのではないでしょうか?

便秘を解消しようと野菜から「食物繊維」をたっぷりと取ろうと考えている方にとても残念なお知らせですが、「食物繊維」が便秘を悪化させる可能性があります。

こんにちは。食品開発者のYotaです。
今回は「食物繊維」が便秘を悪化させる可能性があることを解説しつつ解決策も話していきたいと思います。

この記事はこんな方にオススメ

・慢性的に便秘気味で改善したい人

・便秘にならないためにどうしたらいいか知りたい人

目次

そもそも「便秘」になる原因は??

まずはなぜ「便秘」になるのかを説明したいと思います。

便秘になる理由は大きな原因は大腸の動きのひとつである「大ぜん動」が起きづらい状態になることで便が動かずに体の中で長く留まってしまう為に起きています。

もともと「大ぜん動」は主に睡眠中に起きている大腸の大きく収縮する動きのことで正常であればきちんと便を直腸まで運ぶことで快便にしてくれています。

では何が原因で「大ぜん動」が起きづらい状態になるのでしょうか?

こちらが大きな原因になっている可能性が高いです。

大ぜん動を起きづらくする原因
  • ストレスや不規則な生活習慣などから来る自律神経の乱れ
  • 腸内で悪玉優勢の状態になっている

それぞれ解説していきます。

ストレスや不規則な生活習慣などから来る自律神経の乱れ

「大ぜん動」は主に寝ている間に行われると話しましたが、寝ている間の私たちの体では「副交感神経」が働いてリラックスした状態で体を修復しています。

「副交感神経」の働きで「大ぜん動」が起きるのですがストレスや偏った食事、睡眠不足などから自律神経が乱れてくると「副交感神経」の働きが悪くなってしまいます。

自律神経が乱れることは「便秘」に限ったことではなく、心身共に休まりにくくなるので慢性的に疲れやすかったり、病気になりやすい状態になります。

整った生活習慣を心がけることで「便秘」はもちろん、他の不調も改善する可能性は高いです。

腸内で悪玉優勢の状態になっている

肉中心の偏った食事を取っていると腸内で悪玉菌がどんどん増えてしまいます。

先ほど解説した通り自立神経が乱れることで腸内に食べ物が留まりやすい状態になるので、そういったことも悪玉菌にとって都合の良い環境になります。

悪玉菌が増えることで腸内でガスが溜まりやすくなるのですが、そのガスが増えていくと「大ぜん動」は鈍くなり、鈍くなると腸内で腐敗した食べ物がより長く留まるのでさらに悪玉菌が増えやすい環境になります。

そして増えた悪玉菌がさらにガスを出すので悪循環に陥ってしまうのです。

このような流れが原因で「便秘」になるのですが、それ以上に肌荒れや太りやすい体質になっていくこともわかっています。

悪玉菌が増えることによって腐敗した食べ物が長期間、腸内に留まることで有毒物質が発生しやすくなります。

少し汚い表現ですが悪化した便秘の状態というのは「腐った生ゴミ」がたくさん腸内に溜まっている状態なのです。

その有毒物質は栄養素と一緒に血液を通じ肝臓に運ばれ、有毒物質は解毒されます。

しかし慢性的にこの状態であると肝臓の働きも弱り、解毒し切れなかった有毒物質は体に蓄えて抑え込むしかなくなるのです。

そうして「脂肪」として蓄えられてしまうのです。

つまり「腸内環境の悪化」は便秘症状だけでなく、太る原因にもなっているのです。

なぜ「食物繊維」が便秘を悪化させる可能性があるのか?

ここまで読むと腸内環境を良くする「食物繊維」は腸内の悪循環を整えてくれそうですが、なぜ「便秘」を悪化させれる可能性があるのでしょうか?

実は「食物繊維」を食べると腸内で分解される際にガスが発生するのです。

慢性的に便秘の方はガスが腸内に溜まっていて悪循環に陥っている可能性が高いです。

そんな中にガスが発生する「食物繊維」を食べるとより大腸の動きはより鈍くなり、逆効果になってしまいます。

しかし、食物繊維を含む野菜は体にとって不可欠な栄養素がたくさん含まれていますので、全く食べないことはあまり得策ではありません。

このあと紹介する腸内の悪循環を解決する方法(運動)を取り入れつつ、食事では消化の良い炭水化物中心の生活を心がけた上で「便秘」が解消したら「食物繊維」を食べてみてください。

まとめると慢性的な便秘の方は解消するまで「食物繊維」を控えめにする方が良いです。

「便秘」が解消した状態で「食物繊維」を多く取ることで腸内で善玉菌が増えやすくなり良い状態で腸内環境を保つことができますし、それ以上に太りにく体質になっていきます。

腸内のガスを出す方法!

最悪の場合、「便秘薬」を服用することで「便秘」を解決することはできすが定期的に使うことで体が慣れて来てしまい効きづらくなってきますし、根本的な解決にはならないのであまりオススメしません。

今回紹介する運動はかなり簡単で1日1回でもいいので時間がある時に行なってください。

すごく簡単ですし、繰り返し行うことで体のガスが出やすくなるので便通が良くなります。

行いやすい寝る前などにやるのがオススメですが食後2時間程度あけて行うことを目安にして下さい。

生活習慣も見直しつつ、まずは1週間やってみると効果を感じやすいと思います。

腸内のガスを出す運動!

  1. うつぶせの状態になり、およそ10分間動かず体勢を保ちます。
    雑誌やスマホ、テレビを見ながらでもOK!
    可能であればお腹に薄めのクッションを当てると圧迫されてより効果的になります。
    ※ちょうど上の写真のような体制で構いません。
  2. 10分程経ったら、そのまま寝返りをうつように体を左右にゆっくり数回転がります。

便秘にならない為に「食物繊維」をどれくらい摂取すればいいの?

先ほどの運動で便秘を解消できたらその状態(良い腸内環境)を維持しましょう。

腸内環境を良い状態で保つにはやはり「食物繊維」の摂取が欠かせません。

現在、男性は20g/日、女性は18g/日を目安に取ることが推奨されています。

しかしながら現代の私たちは平均で15g/日しか取っておらず、ほとんどの日本人は「食物繊維」が不足しているのが現状です。

意外と納豆などの「大豆系」にも食物繊維が多く含まれているので私たちに不足している3〜5gであれば50g程度プラスして食べることで解消されます。

五目大豆煮のようなものを小鉢1つ分イメージとして頂けたらと思います。

他の野菜の含有量に関してはこちらのサイトに載っていますので良かったらご覧になって下さい。

食物繊維は二種類存在し「水溶性食物繊維」、「不溶性食物繊維」あります。

それぞれ役割が少し違い、腸を中から刺激するキノコや海藻類に多く含まれる「不溶性食物繊維」を多く取ることが好ましいです。

しかし腸内環境を良くする意味ではどちらにも効果はありますのでまずはバランスよく食物繊維が含まれる食材を摂取すると良いでしょう。

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まとめ

食物繊維は慢性化した「便秘」には逆効果になる可能性があることがわかって頂けたと思います。

悪化した腸内環境を直すために今回紹介した運動や生活習慣を見直し、「便秘症状」が改善した上で食物繊維を効率よく摂取していくことが「便秘」にならないためにも、太りにくい体質になるためにも良いことです。

腸内環境の悪化はさまざまなことが絡み合って起きていますので、この機会に生活習慣の見直しを考えてみては如何でしょうか。

今回は以上になります。 最後まで読んで頂きありがとう御座います。

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この記事を書いた人

ダイエット食品やレトルト食品などの開発経験、調理師としてレストランやホテルで働いた経験などをもとに独自目線で世の中の気になる情報を調査しています。

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