こういった疑問に答えます。
こんにちは。食品開発者のYotaです。
コンビニ食品やダイエット食品(低糖質食品)を開発した経験があります。
「美味しく痩せる」をモットーに太らない食べ方を研究中です!
数の子って普段あまり食べない人も多いと思いますが、ニシンの卵巣を塩漬けや乾燥など加工した食品です。
「数の子」の名前の通り、「数の多い子」と子孫繁栄を意味しており縁起の良い料理として江戸時代からお正月等の祝い事に出されてきました。
今回は正月や祝いごとに出てくる「数の子」は太るのか?、また
- 数の子にはダイエット効果、美肌効果がある
- 塩分が多く含まれているので40g/日までが良い
- 小さいタイプで1本10g程度の重量(中サイズ20g、大サイズ50g程度)
数の子は太る?カロリーはご飯と同じくらい多い。
- 数の子(5本) 162kcal
- ご飯(2/3杯分) 168kcal
※100gあたりの数値です。
商品にもよってしまうのですが普通のサイズですと数の子1本あたり20g前後で小さいものですとだいたい10g/本くらいです。
100gですとだいたい5本程度になってきます。
カロリーはやはり高めで、驚くことに「ご飯」とカロリーがほぼ同じですね。
他のおせち料理のカロリーはどうでしょうか?
チェックしてみます。
- 伊達巻き 200kcal
- 黒豆 235kcal
- かまぼこ 95kcal
- 数の子 162kcal
- 栗きんとん 230kcal
- なます 40kcal
- 昆布巻き 94kcal
- えび 82kcal
- 小魚の佃煮 317kcal
- チキンロール 200kcal
- お雑煮 235kcal
- うどん 270kcal
※100gあたりのおおよそのカロリーです。
数の子よりもカロリーの高いおせち、正月料理はありますがそれでも数の子の162kcalは低いとは言えません。
ここまで聞くと数の子を食べない方がいいと思ってしまいますが、実は数の子に含まれる「脂質」や「タンパク質」には肥満を抑える作用や脂肪を分解する効果があるのです!
『意外!』数の子にはダイエット効果があった!
数の子には良質な油である「DHA(ドコサヘキサエン酸)」、「EPA(エイコサペンタエン酸)」が含まれており、血液サラサラやアレルギー軽減効果があります。
また、数の子に含まれるタンパク質にも内臓脂肪を分解する働きがあり、脂肪を減らす効果が期待できます。
マウスでの実験ですが、数の子の良質な油とタンパク質を同時に取った時、比較対象のマウスよりも30%以上内臓脂肪が減ったとの結果も出ています。
本間水産株式会社より引用
簡単に言うと、普通に数の子を食べれば実験結果である「数の子たんぱくと数の子油」を摂取することができるので
私たちは普通に数の子を食べればOKです。
数の子を食べることで太るどころか、内臓脂肪が吸収されにくいだけでなく、分解されるので脂肪が減りやすいのです。
つまり、数の子のカロリーの元である「脂質」や「タンパク質」は太りにくいことがわかります。
ご飯やパン、ラーメンなどの炭水化物が好きで血糖値が高めの方、アレルギー症状や花粉症がひどい方にとっても緩和効果が期待できる食品ですので普段から食べていきたいですね。
数の子の血液サラサラ効果は「肌荒れ」や「薄毛」にも良い!
血液サラサラ効果により毛細血管のような狭いところでも血液がスムーズに流れるようになるため、肌荒れや髪のパサつき、薄毛の最大の原因である「血液不足(栄養不足)」の改善にも期待できます。
もともと日本人は低カロリーで旬の食材を活かした栄養豊富な食事を取っていましたが、食の欧米化などカロリーの高い食事にシフトしたことで肥満や高血圧など生活習慣病が増えました。
血流が滞ってしまっと様々な疾患(冷え性も)や見た目への影響(肌荒れ、顔色の悪さ、薄毛など)を引き起こすため血液サラサラ効果のある食材を食べることはとても大切です!
こちらの食材も血液をサラサラにする効果があるので是非食べましょう!
- 青魚(さんま、サバ、イワシ等)
- 納豆
- 人参
- 玉ねぎ
- にんにく
- アーモンド
- チョコレート(高カカオタイプ)
- 緑茶
数の子は魚卵だから「プリン体」が多い?痛風になるの?
「魚卵=プリン体」のイメージを持つ方も多いと思います。
明太子でお馴染みのスケトウダラの卵巣である「たらこ」はプリン体が多く含まれ、過剰摂取で痛風を引き起こす可能性があります。
しかしながら、「数の子」にはプリン体が極めて少なく、危険性は少ないことがわかっています。
数の子は魚卵の中でも気軽に食べても良い部類に入りますね。
本間水産株式会社より引用
数の子を食べる目安は40g程度がベスト!
数の子の1日の摂取量が40g程度/日が良いとしたのには大きく2つの理由があります。
「40g食べることで美肌効果を感じる人が多かったこと」、「数の子には塩分が多く含まれていること」の2点です。
実際に数の子を食べることで美肌効果はあった!
12人に40gのカズノコを60日間毎日食べてもらったモニタリング調査の結果、半数以上の7人が「肌がきれいになった」、3人が「肌の乾燥やかゆみが改善した」と答えており、多くの人が美肌効果を実感したようです。 同じ調査では、「目の疲れが改善した」(4人)、「視力が改善した」(2人)との意見もありました。
本間水産株式会社より引用
数の子には「DHA」、「EPA」の2つの良質な油が含まれており血流改善効果が期待できます。
その効果もあって、実際の調査でも「肌がきれいになった」、「乾燥肌が改善した」、また血流改善によって栄養がしっかり届いたこと、老廃物質の取り除かれたことで「視力の改善や疲れの緩和」を感じたと思われます。
他にも、数の子の82%を占める「タンパク質」は皮膚や髪の元になりますので美容には効果が期待できますね。
数の子には塩分が多く含まれている!
数の子は塩漬けされているだけあって、塩分が多く含まれています。
●栄養成分表示
(商品全体 単位量 100 g あたり )
エネルギー:102kcal
たんぱく質:15.8g
脂質:2.5g
炭水化物:4.1g
食塩相当量:2.2g
液汁を除いた値です。この表示値は、目安です。CO•OPより引用
最近では減塩タイプのものもあるみたいですが、普通のものは100gで2g程度の食塩が含まれています。
世界保健機関(WHO)は、食塩摂取目標を1日5グラムとしていますが日本人の1日の平均摂取量は約10gで、倍近くの塩分を取っています。
塩分の取りすぎは高血圧をはじめ、心臓や肝臓の負担になります。
数の子のダイエット効果は認められていますが、食塩の取りすぎは体にとって毒です。
数の子40gでも食塩にすると0.8gほど含まれていますが、美容やダイエット効果のバランスを考えると40g程度が一番良いかと思います。
数の子食べるときにする「塩抜き」のやり方は?
塩漬けされている「数の子」は食べる前に塩抜きしなくてはなりません。
商品パッケージにも書いてありますが、動画とイラストでわかりやすいものを紹介させて頂きます。
最北の海鮮市場より引用
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