パッケージの色が与える印象と大きな市場の流れについて話します。

こんにちは。

食品開発者のYotaです。

パッケージが綺麗だったり、色合いやイラストが魅力的だとつい商品を手に取ってしまうことってないでしょうか。

今回はヒット商品を作るためには中身はもちろんですが第一印象のパッケージにも工夫する必要があるので考えてみようと思います。

目次

パッケージが与える印象と大きな市場の流れ

明るい色合い、暗い色合い、シンプル、複雑な配色など商品の色合いを見たときに感じる情報はたくさんあるのではないでしょうか。

色々と調べて見るとその年その年の傾向は一定の大きな動きの中で振り子のように行ったり来たりしているそうです。

すごくざっくりしていますがこんな感じです。

パーセントが高くなると売り上げに繋がる傾向にあります。

赤系と黒白系の流れは4年周期で流れているそうで年数が入っていなくて申し訳ないですが2019年で両方が0%になり今年から4年間、黒白系の色の時代が来ます。

グラフを見て頂ければわかるように黒白系は100%までは上がらず赤系と比べ振り幅の小さいことがわかります。

生活していて何でも「黒や白色」は王道な色ですし選んでおけば外れることはないですよね。

ただすごく魅力に感じることって少ないと思いますし本当に安定的な意味合いが強いと思います。

その中で飽きがで始めた時に赤系の派手でアグレッシブな色がとても魅力に感じられ急上昇していくのです。

どちらもだいたい2年目でMAXの値になります。

つまりこれから来るであろう黒白の時代は2021年に頂点に達し、次の赤系の時代は2025年を目安にピークを迎えることが予想されます。

去年までの4年間は赤系の時代だったわけですがヒット商品を見てみるとどんなものが印象に残っているでしょうか。

2018年に発売した赤ラベルが印象的なキリンの「本麒麟」ですが2018年、1年間の売り上げ目標よりも約70%増の売れ行きでした。

インパクトのある赤色も成功の一因でしょう。

同じく赤ラベルである「ウィルキンソン タンサン」もブランド比で前年よりも112%増でした。

こちらも色が関係しているのではないでしょうか。

探してみると色んな売れた商品にも当てはまると思います。

ここからは色の持つ効果について見ていこうと思います。

色を見て無意識に私たちが感じていること

私たちは色を見て無意識に色んなことを感じています。

先ほどの「赤」は目につきやすく、印象に残りやすい興奮や情熱、強いエネルギーを感じると思います。

逆に「黒」は安心や落ち着き、信頼感などを感じさせ、「白」は素直さ、向上心、清潔さ、誕生などクリーンなイメージを与えます。

他の色はどうでしょうか。

安心感や集中力、爽やかさを感じさせます。

クールなイメージと共に冷たいような印象も与えるのでどちらかと言うと少し距離感を感じる色になると思います。

信頼感も感じさせやすい色なので安定的に売れる商品、爽やかさをもたせたい商品に使えます。

緑も青と同じく「安心感」を与えることができます。

私たちが「緑」を見るとアセチルコリンと言うホルモンが脳内で分泌されストレスを解消させます。

また明るい緑であるほど「自然」や「春」を感じさせ健康的なイメージを与えます。

逆に黒っぽい緑になるほどクラシック感や高級感を出すことができます。

オーガニック商品、健康商品、日々忙しい生活を送っている方向けの癒し商品などに使いやすい色です。

光や太陽をイメージさせ、気持ちを明るくさせてくれます。

生まれたばかりの赤ちゃんが初めに認識するのが黄色で赤色よりも視認性が高く、注意書きや道路標識などにも使われていますよね。

エネルギーやインパクトを与えるのでエナジードリンク、機能性食品、新たな切り口の商品や受験生や何か目標に向かってチャレンジし続けている人を支えるようなサポート商品などにも合っています。

紫は毒をイメージさせるので「危険」を感じさせます。

不安や不思議を初めとするマイナスなイメージも多いですがミステリアスな魅力や美的魅力も与えることができます。

どちらかと言うと商品にはあまり使わない方が良い色ですがレーズンやぶどうなど紫色の食材を使用した商品などにより商品の内容をアピールするといった使い方はできます。

ピンク

若々しさや優しさ、可愛らしさといった印象を与えます。

女性的な色ですがピンク感を薄くしていくことで使いやすくなりますし、馴染み感や安心感を与えてくれます。

薄いピンクの下地に少し尖った他の色と組み合わせることで親しみやすさ、思いやりを感じさせつつ、主張の強すぎない商品を作れると思います。

他の要素も流れがあるの?

他にもサイクルのある大きな流れは存在しており光沢と無光沢の関係、丸みと角張りの関係、シンプルとデコラティブの関係など私たちの傾向や習性が大きな波となり繰り返されているのです。

2020年くらいまでは光沢感優勢の時代であり2026年くらいまでは丸よりも角ばったもの、2023年くらいまではシンプルなデザインが求められる傾向にあります。

今回の記事内容はこちらの本を主に参考にさせて頂きました。

興味がある方は見て頂けると嬉しいです。

まとめ

ヒット商品を作る上で顔でパッケージは重要なポジションを担っています。

商品特徴にマッチした商品であることはとても大切ですが時代にあった色合い、形、光沢感を取り入れることでより売れる商品が作れます。

おさらいですが直近の今年〜2020年は黒白系の色合いで角張り、光沢感があり、シンプルなデザインが優勢にある

流れにあります。

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この記事を書いた人

ダイエット食品やレトルト食品などの開発経験、調理師としてレストランやホテルで働いた経験などをもとに独自目線で世の中の気になる情報を調査しています。

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